2007年1月17日

ごはんを残すと目がつぶれる?

わたしがまだ保育園に勤めていた時のこと。

Aくんは食が細く、なかなか箸が進みません。
Aくんのお弁当の中にはまだごはんがいっぱい残っています。

それを見たBくん、「先生、ごはんを残すと目が潰れるんだよね。
おばあちゃんが言っていたよ。」

「そうだね、お米は農家の人が一生懸命に作ったの。
だから残さないで食べようね。」

でも結局、Aくんはごはんを食べきることが出来ず、残してしまいました。

それからしばらくして、お昼寝が終わって起きてきたAくんの目がおかしいのです。
どうやら目にできものができたようでした。

何と言うタイミング、何と言う間の悪さ!!

Aくんは鏡を見てワーッと泣き出しました。

「目がつぶれた!!
ごはんを残したからボクの目がつぶれてしまったよー。」

BくんもAくんの目を見て「おばあちゃんの言った事って、本当だったんだね。」

私はおかしいやら、Aくんが可哀想やらで、必死に笑いをこらえながら
「Aくんのお目目はつぶれてないよ。
おできができただけ。
昔の人はご飯を残すのはもったいないし、お行儀が悪いと言うので、目がつぶれると言って教えたんだよ。」と言いました。

私も小さい頃、ご飯を残すと母によくBくんのおばあちゃんのように「目がつぶれてしまうよ。」と言われました。

米は88の手間が掛かるから八十八と書いて米と言う文字ができたと教えられてきました。

食べ物はどれも粗末にしてはいけませんが、日本人は米に対しては特別な思い入れがあったようです。

昔は食育なんて言う言葉はなくても、こうしてきちんと食べ物を粗末にしてはいけないと言うことを教えてきたんですね。

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