●塩のおはなし
あるところに3人の娘を持つ父親がいました。
ある日その父親は3人の娘に聞きました。
「お前達はどれくらい私を愛しているか、聞かせておくれ。」
一番上の娘は言いました。
「ええ、あの山のようにたくさん愛していますわ。」
2番目の娘は言いました。
「私は海よりも深く愛しておりますわ。」
3番目の娘は言いました。
「私は塩のようにお父様を愛しておりますわ。」
この3番目の娘の言葉を聞いた父親は激怒して言いました。
「お前は塩ほどにしか私を愛していないのか?!」
可愛そうに塩ほど父親を愛していると答えた3番目の娘は家を追い出され、流浪の身となってしまいました。
でも隣の国の王子様と知り合い、結婚することになったのです。
結婚式にはその娘の父親も招待されました。
結婚式には豪華なご馳走が並べられました。
でもそのご馳走を口にした人々は言いました。
「このご馳走は何かものたりませんな。」
「そうですね、あまりおいしくありませんな。」
「この料理には塩が使われていないんですよ。」
「ああ、そうですね。だからおいしくないんですね。」
その会話を聞き、料理を一口食べた父親は大きな声で泣き出しました。
「娘よ、許しておくれ。
私は塩がこんなにも大事なものだとは知らなかったよ。
塩ほど私を愛していると言ったお前は、私をどんなにか大切に思っていてくれたんだね。」
塩、このお話のように塩は料理を引き立ててくれる大事な大事な脇役です。
もしかしたら主役よりも大きな役割を担っているかもしれません。
「塩梅=按配」と言う言葉もあるように、その加減は非常に大切です。
単純な料理、素材を生かした料理になればなるほど、塩の味もばかにできなくなってしまいます。

枝豆、今の時期ビールには欠かせないおつまみですが、枝豆はその味を塩が左右すると言っても過言ではないでしょう。
息子のお店「グーラッフ」で枝豆を食べる人は必ず「おいしいね。」と言ってくれます。
豆そのものを厳選していると言うこともありますが、グーラッフの枝豆の美味しさは塩にあるのです。

枝豆を茹でる時はたっぷりと粒の粗い岩塩を使います。
茹で上がった枝豆にはシチリア島の海塩をたっぷりと振りかけます。
地中海の海水を天日乾燥させたこの塩はミネラル分も豊富です。
そして何よりもおいしいのです。
たかが塩、されど塩。
塩にも奥深い味わいがあるのですね。

コメント
こんばんは
>枝豆を茹でる時はたっぷりと粒の粗い岩塩を使います。
>茹で上がった枝豆にはシチリア島の海塩をたっぷりと振りかけます。
美味しそうな枝豆ですね。
ビールがすすむくんです(^^)
>たかが塩、されど塩。
>塩にも奥深い味わいがあるのですね。
同感です。(^^)
Posted by: 京丹後のおやじです | 2006年9月 5日 22:02
とりあえずビール!
なんてね。でも、今日は報告書を書くからお預けです
>息子のお店「グーラッフ」で枝豆を食べる人は必ず「おいしいね。」と言ってくれます。
いいですね
今年は不作だと聞きました
Posted by: 加藤忠宏 | 2006年9月 5日 22:18
京丹後のおやじさん
おやじさんも塩には拘っているのですよね。
この間、ブログで拝見しました。
塩で料理の味が左右されるとなると、安いからと言って買い求めていた姿勢を反省しなければなりません。
Posted by: 晶子 | 2006年9月 5日 23:19
加藤先生
私もとりあえずビール!
今晩もビールおいしくいただきました。
枝豆は7月が気温が上がらず、実の入りが悪かったようです。
でも私達が買っている弥彦の農家は「湯上り娘」だけでも600坪も作っていたので、毎日欠かさず手に入れることができました。
今は茶豆がおいしい時期です。
Posted by: 晶子 | 2006年9月 5日 23:24
塩のお話、いいですね。 何かの絵本の話ですか?
私も枝豆も大好きです。 お店などで出されるおいしい枝豆は湯で具合だけじゃなく、塩にも左右されるんですね。 勉強になりました。
Posted by: キッチンにいさん | 2006年9月 6日 00:29
おはようございます。
せがれさんの方には、何度かコメントを入れさせていただいておりますが、こちらは初めてとなります。
よろしくお願いします。
大好きな枝豆の話(そうじゃない、塩の話だ!)だったので、書き込まずにいられませんでした(笑)
私、枝豆の生産地に住んでいるのですが、以前、大学の友達と話している中で、枝豆のゆで方についてもめたことがあります。
私も含め、新潟地区の家庭は、茹でてから塩を振りますよね。
これが当たり前だと思っていたのですが、話を聞くとどちらかというとマイナーな調理法らしく、普通は湯に塩を入れて茹でるほうが一般的だと皆は言うのです。
本格的に調べてはいないので、本当のところは解りませんが、全国から集まった大学の仲間内では、後塩は私だけでした(涙)
塩茹ですると、せっかくの塩の味もぼけてしまうし、豆の新鮮な香りも飛んでしまい、私は後塩のほうが美味しいと思うのですけどねぇ。
もう茶豆の季節も終わりですが、今年も偽物が氾濫しました。
新潟の茶豆が美味しいといわれるようになったはしりは、新潟市(旧黒埼地区)の中の、黒鳥地区で栽培されていた、黒鳥茶豆だったんですが、いつの間にか黒埼茶豆になり、今では黒埼では無いところでも、黒埼茶豆が生産されています。
有名になるのはうれしいことですが、質が下がるのは困りますよね。
黒埼茶豆はもちろん美味しいですが、黒鳥茶豆はもっと美味しいんです。
あー、すみません。
長文になってしまいました。
Posted by: ウラジミール・キュプラスキー | 2006年9月 6日 10:14
昌子様
塩のお話、とても面白かったです。
オーモリラーメンでも塩はとても大切な役割です。
当店のお話になってしまいますが、人気メニューに『タンメン』があります。
タンメンは、塩ダレではなく、スープと塩と野菜で味付けをするのですが、塩によって味がまったく違います。
産地やお値段、色んな塩がありますが、素材に合うものを見つけたらそれはもう嬉しい発見ですね♪
枝豆、めちゃ美味しそうです(゜▽゜)
Posted by: オーモリラーメンさや香 | 2006年9月 6日 11:31
キッチンにいさん
この塩のお話はどこか外国の昔話のようです。
ごめんなさい、私もよくわかりません。
でも私が保育園に勤めていた頃、紙芝居で何度も子供達に読んで聞かせました。
子供達はけっこうこのお話が好きだったんですよ。
かわいそうな娘が幸せになり、娘にひどい仕打ちをした父親が泣いて謝るところが気にいっていたようです。
Posted by: 晶子 | 2006年9月 6日 12:05
ウラジミール・キュプラスキーさん
はじめまして。
コメントありがとうございました。
まず枝豆の茹で方ですが、塩は茹でる時にも茹で上がったときにもたっぷりと使います。
湯の中に塩を入れるのは味を調える為ではなく、色よく茹で上げるためです。
そして茹で上がったところで、また振り塩をします。
これは豆にしっかりと塩味をつけるためです。
塩茹でしてもまめの香が飛んでしまうということはありませんので、ご心配なく。
それよりも色の悪い枝豆はそれだけで美味しくなさそうに感じてしまいます。
茄子漬と枝豆は色よく仕上げるのが一番大切です。
それから黒鳥茶豆、黒崎茶豆についてですが、枝豆は肥料を全く与えずに育てた方が良いとさえ言われているので、土壌の悪い地域でも生産可能なのです。
きっと黒鳥地域はあまり土壌がよろしくなかったのだと思います。
違っていたらごめんなさい。
でもこれは黒鳥地域出身の方から聞いた話 です。
そこでその土壌に適した枝豆作りが盛んになったのだと思います。
黒崎茶豆はもうブランド化されていますよね。
黒崎地域の方は、きっと商売がお上手だったのだと思います。
弥彦の生産農家の方が「黒崎の茶豆と全く同じ種を使って育てても、黒崎茶豆と言うとそれだけで値段が高くなるんだから、ブランドの力にはかないませんわ。」と嘆いていました。
まあ、私達はどこの茶豆であってもおいしければそれでいいんですけど…
Posted by: 晶子 | 2006年9月 6日 13:39
オーモリラーメンさや香さん
さや香さんのように食べ物を扱ってご商売されていますと、塩の味なんかとても大切にされているのではないかと思います。
塩味のラーメンなんて、塩いかんで味が随分左右されてしまうんでしょうね。
素材に会った塩・・・さすがですね!!
私も値段だけで買うのでなく、本当においしい塩を買うようにしようと思いました。
Posted by: 晶子 | 2006年9月 6日 13:45
いいお話ですね!真剣に読み込んでしまいました。塩の役割大事ですね!酒かすで甘酒をつくるときも、砂糖だけでは美味しく出来ません。お塩の一つまみがないと甘さがひきたちませんからね!勉強になりました。
Posted by: 藍ちゃんのママ | 2006年9月 6日 16:43
藍ちゃんのママさん
細かい描写は違っているかもしれませんが、お話の大筋は間違っていないと思います。
長い文章になってしまったのに、真剣に読んでいただき光栄です。
ママさんの言うとおり、塩を入れることによって甘みがグンと引き立つことはよくあります。
餡を煮るときもそうですよね。
おいしい塩を使っておいしいお料理を作ろうと思います。
Posted by: 晶子 | 2006年9月 6日 17:39
私も塩にはこだわってます。調味料の中でも大事な塩!按配とはよく言った物です。枝豆我が家でも大好きですたっぷりのお湯で枝豆の両端を切り塩が枝豆の中に浸透しやすくします。茹で上がったら塩を按配良く振ります。あーあビールが美味しい。
Posted by: 子豚のママ | 2006年9月 6日 22:17
美味しい塩はおいしい!!ということはよく知っているのに、ついつい安いお塩を買ってしまいます。素材をいかすとき、おいしい塩や香りの高い胡椒が決め手になりますね。
枝まめ美味しそうです。
Posted by: 工具やの娘 | 2006年9月 6日 22:41
枝豆のゆで方の勉強になりました。
私も豆の外から塩がふってあるものが好きです。
おにぎりも、表面だけ塩味がするものがいいな~
Posted by: 赤ちゃん堂店長 | 2006年9月 6日 23:37
仔豚のママさん
枝豆の両端を切り塩が枝豆の中に浸透しやすくするなんて、さすがですね。
料理上手のママさんならではですね。
これからの季節は奥豆が出回りますが、香も良くとってもおいしいですよ。
枝豆を食べると、何故か止まらなくなって無くなるまで食べ続けます。
Posted by: 晶子 | 2006年9月 7日 07:11
工具やの娘さん
枝豆があるとビールがぐんぐんはかどります。
私は「とりあえずビール」の後もずっとずっとビールです。
Posted by: 晶子 | 2006年9月 7日 07:14
赤ちゃん堂店長さん
おにぎりも口に入れたとき、ほんのりと塩の味がするとおいしいですよね。
手で握る時は、手に塩をつけて握ればよいのですが、おにぎり型を使って作るときはあらかじめご飯に塩を混ぜてから型に入れるといい按配の塩味がつきます。
たかが塩、されど塩です。
Posted by: 晶子 | 2006年9月 7日 07:20
塩のお話、聞いたことがあります。
良いお話ですね。
写真の枝豆、美味しそうですね。こんな時間なのに、ビールが飲みたくなってきました。
Posted by: ツジワッチ | 2006年9月 7日 23:52
ツジワッチさん
塩と言えば、枡酒を飲むときに、枡のふちに塩をおいて、塩のみを肴に飲んでいたのを見たことがあります。
今ではこんな飲み方をする人は少なくなったでしょうが、本当の飲兵衛はそれで充分だったのでしょうね。
湯上り、寝る前のビールの味もまた格別です。
Posted by: 晶子 | 2006年9月 8日 14:27
コメント遅れてすみません。
塩。料理でこれほどだいじなのか!と
思うことがあります。しかもこの地中海塩
持ってます!!神戸のグルメの方に美味しい
塩があるから。と頂きました。息子さんの店、
この塩でカルパッチョ作ったら美味しいでしょうね。
Posted by: すみいち | 2006年9月 9日 19:00
すみいちさん
すみいちさんもこのシチリア島の塩使っているんですか?
この間、私のブログを見た人に「おいしい塩があるって言ったってどこに売っているの?」と聞かれてしまいました。
普通のスーパーでは売っていないので、なかなか手に入りません。
美味しい物を食べるにも田舎ではかなり制限があります。
Posted by: 晶子 | 2006年9月11日 18:13