●子供を育てるということ
先日、町の体育館のステージを借りて踊りの練習をしておりました。
平日の午前中にもかかわらず、大勢の方がそれぞれに思い思いのスポーツを楽しんでおりました。
割合、年配の方の利用が多い中、若いお母さん達がバレーボールをやっておりました。
どの人も楽しそうに活き活きとボールを追っています。
そのお母さん達の脇で、2歳くらいの坊やが泣いていました。
「どうしたのかな・・・?」と、踊りながらもその坊やが気になってなかなか集中ができません。
坊やの泣き声は段々と大きくなってくるのですが、お母さん達はいっこうにその坊やに注意を向けてくれません。
坊やは地団太を踏んで、大声で泣き喚いています。
しばらくしてお母さん達が練習を中断し、休憩をとりました。
全員で泣いている坊やをなだめたり、汗を拭いてやったり、抱っこをしてやったり…
坊やはやっと泣き止みました。
見ていた私もホッとしました。
でもまたお母さん達のバレーボールの練習が再開されました。
それと同時に坊やが前にも増してはげしく泣き出しました。
一緒に踊りを練習していた人がポツンと「あの人達は子供より自分の楽しみの方が大事なんだね。」とつぶやきました。
「子供に手が掛かるのは、ほんのいっときなのに…」ともう一人の人も言います。
でも、でも私は何にも言えませんでした。
ただただ切なそうに泣く坊やの泣き声だけが耳について、踊りどころではなくなっていました。
私も若いとき、あのお母さん達と同じことをしていたから…
「いくら子供がいたって、自分の時間だって必要だし、自分の楽しみを持って何が悪いの!?」と考えていたから。
でも子育てを終えた今になって思うのです。
子供に手を煩わされるのは、ほんのいっときだと。
子育てが終わってからでも充分に自分のやりたいことができるのだと。
今思うと、子供がいたからこそできた楽しい経験がいっぱいあります。
子供がいたからこそ、地域の人達にもとけ込めたし、大勢の友達もできたと思います。
長い人生のうちのほんのいっとき、もっと子育てに真剣に取り組むべきだったな、そしたら自ずとその中から喜びも見出せたでしょうに…
地団太踏んで泣いている坊やと、せがれの小さい頃が妙にダブって、ちょっと胸がキュンとなってしまいました。

コメント
子供を育てることは大変です
特に女の人は、時間的に、かつ、精神的に束縛されることが多いので大変です。
でもまあ、子供は世の宝です。
幸せに大きくなることを祈っています。
Posted by: 加藤忠宏 | 2006年6月15日 23:18
子育て。。
今色々な事件が多くて、考えさせられます。生まれた時は皆同じ真っ白なのに~。優しい人に育てられると優しい子に育つと聞きます。今の心無い親もその様に育てられたのですよね。事件を起こす母親が逆に可愛そうになる時があります。その様な人間に育てられてしまったのだと。。なんと可愛そうな人生なのだろうかと胸が熱くなる事があります。過保護はむごい教育と思いますが、愛情は必要ですよね。
Posted by: cotton母 | 2006年6月16日 01:15
出生率の落ちている現状を思うと、先生のおっしゃるように子供はまさに世の宝です。
でも子育ては、睡眠時間も充分に確保できないほどのつらい時期もあります。
子育てが終わってしまったからこそ言えることがいっぱいあります。
Posted by: 晶子 | 2006年6月16日 06:30
cotton母さん
たとえ幼い子供でも、それがたとえ親子であっても、子育ては人間対人間のぶつかり合いだと思います。
訳もなく泣き喚く我が子を前に途方にくれたこともありました。
「どうしてわかってくれないの?」と言っても仕方の無いことを言ってみたり…
でも子育ての基本はやっぱり愛情ですね。
Posted by: 晶子 | 2006年6月16日 06:36
今の若い方は特にそうだと思います。
「子供が子供を産む」と言っても過言ではありません。
私の場合は28と30の時の子供なので、ある程度常識は分かっていたつもりですが、
周りの目上の方からは「全く~」なんて思われたこともあるのかなぁ!?
商売しながらの子育ては大変でした。周りの方の手助けも感謝です。
感謝の気持ちを忘れないで、子育て(もう少しあるかな!)頑張ります。
Posted by: シュークリームママ | 2006年6月16日 09:13
子供に手のかかるのは一時仕事ばかりしていないでもっと子供のことを考えてあげなさい。・・・・私も周りからくどいほどそういわれ続けたのですが、頭ではわかっていますが、仕事をしていると責任というものが発生して、途中でやめるに辞められない。また、やっぱり女は駄目だ・・・・と言われるのが嫌なのもあり、子供達はいつも後回しとなってしましました。
それを、子供中心にしようと決めるのに、ものすごい勇気と時間がかかり、なおかつ迷い惑い悩んだ事で精神的にもかなりダメージを受けました。
でも、そう決断してよかったと今は思ってます。晶子ママが言うように仕事は子育てが終わってからでも出来ます。
「女が長生きなのは、子育てが終わった後にもう一花咲かせなさいよ・・・という神様からのプレゼントなのよ」と知人の礼子ママからアドバイスされました。
そういう考え方って素敵です。
Posted by: アトリエWALKくりりん | 2006年6月16日 10:23
子育て真っ最中のわが家です。女房殿は毎日の睡眠時間を削って、子供を見ています。わたしは・・・。それでも、なるべく手伝うようにはしているのですが、女房殿にはまだまだ不満のようです。
遊びに行くときも、子供の行動を中心に考えるようにしています。大人のペースで考えると、すごくいらいらするのですが、「子供のペースはこんなもの」と、行動を欲張らないようにすると、ずいぶん落ち着きます。
Posted by: ittoku | 2006年6月16日 21:27
私にとってタイムリーな話題で驚いています。シュークリームママさんのコメントは、まさに今のわたしの代弁をして頂いているようで、本当に励まされました。(涙)
大きな決断の真っ最中で、精神的ダメージ受けてる只中。。。
その決断の一つの結果、この夏7週間帰国することにしました。
子供達に焦点を合わせて過ごしたいです。今しか出来ないことを今する為にー。感謝
Posted by: ちかこ | 2006年6月17日 13:06
子育てはかなりエネルギーがいると思います。わが子が生まれたばかりの時は、無地に成長してほしい、この子を一生懸命育てよう、生まれてきてくれてありがとうと気持ちばかりでしたが、子供がだんだん大きくなるにつれ、いろいろな欲望が増えてきます。いつまでも誕生したときの気持ちを忘れずに子育てをしたいです(*^^)v
Posted by: ツジワッチ | 2006年6月17日 15:56
こんばんは。ご無沙汰しています。
お元気ですか?
>でも子育てを終えた今になって思うのです。…子育てが終わってからでも…やりたいことができるのだと。
★最近、まさにママさんと同じ事を考えています。そしてちょっとだけ後悔しています。ですから、子供と家族と過ごす時間を大切にしようとしているのですが、最近は子供のほうが忙しくて遊んでもらえません。
>今思うと、子供がいたからこそできた楽しい経験がいっぱいあります。★同感です。
さて、「日本茶屋の旦那」ブログを当社ホームページ内に移行させていただくことになりました。リンク先の変更はすでにせがれさんにしていただいております。
どうぞ今後とも宜しくお願いします。
Posted by: 日本茶屋の旦那 | 2006年6月18日 01:54
私は只今、子供が欲しくてたまらない独身男なので、今回の記事を読んで『う~ん』と色々考えてしまいました。
子供に親が育てられるといった話をよく耳にしますが、多分本当なんでしょうね。
Posted by: がらすの森~のぶ | 2006年6月18日 21:36
今日のお話は身につまされます。
うちの子供達も小さい時から、仕事に追いまくられる親に育てられて来ました。
私も 同じ環境で育ってきています。
忙しいなりに 子供と一緒の時間を作ったり、お誕生日には必ず手作りのケーキをどんなに忙しくても作ってきました。
子供が幼稚園の頃には、週に3回点滴に通って点滴を打つ2時間を利用して睡眠を取ったものです。
子供って寛容だなと思う事があります。
こんな親でも許してくれるの。
忙しくて、どこの家の子よりも寂しい思いをしているのに 何でそんなに優しいの。と
そう思うとバレーボールに夢中のお母さんと私は同じように思えてきます。
Posted by: ちーさん | 2006年6月19日 01:58
シュークリームママさん
ママさんはまさに今、子育ての真っ最中なのですね。
ママさんがおしゃるように周囲の人達の手助けはありがたいものです。
ママさんのように感謝の気持ちを持つってホント、大事なことですね。
Posted by: 晶子 | 2006年6月20日 06:23
クリリンさん
「女が長生きなのは、子育てが終わった後にもう一花咲かせなさいよ・・・という神様からのプレゼントなのよ。」
目からウロコの言葉ですね。
今子育て奮闘中のお母さんが聞いたら、きっと気持ちにゆとりを持って日々の子供との接し方も変わってくるかもしれませんね。
子育て真っ最中のクリリンさん
頑張らなくてもいいから、子育てを楽しんでね。
Posted by: 晶子 | 2006年6月20日 06:28
ittokuさん
私はittokuさんのブログを拝見するたびに「いいお父さんだな…」と感心しています。
子育ての当時にうちの主人にもittokuさんのような協力姿勢があったなら…といまさらのように愚痴りたくなります。
Posted by: 晶子 | 2006年6月20日 06:35
ちかこさん
異国の地でお仕事をしながらの子育て、きっと私たちが想像するよりはるかにたいへんなことが多いのでしょうね。
「子供達に焦点を合わせて過ごしたいです。今しか出来ないことを今する為に」
アトリエWALKのクリリンさんも素晴らしい仕事をお持ちなのに子供との時間を大切にしたいと仕事をセーブなさっているとか…
でもちかこさんにしてもクリリンさんにしても子供のためにそんな決断ができるなんてすごいことだと思います。
Posted by: 晶子 | 2006年6月20日 06:45
ツジワッチさん
子供が生まれたときは感激で自然に涙が流れ出し、それを止めることができないくらいでした。
でも現在の私とせがれは顔を合わせれば衝突ばかり。
親子の間でもいろいろな葛藤やそれらを乗り越えてきた歴史があります。
あのときの感動を忘れないようにすればいいのですね。
Posted by: 晶子 | 2006年6月20日 09:25
日本茶屋の旦那様
こちらこそご無沙汰をして…
この年まで生きていると仕事や家事の他にいろいろな野暮用も多く抱え込んでしまいます。
もう子供との時間は取り戻せないので、孫との時間をおおいに楽しみたいと思っております。
Posted by: 晶子 | 2006年6月20日 09:29
のぶさん
「子供に親が育てられる」ってまさにその通りですね。
子供は可愛いですよ。
特に小さい時は泣いても笑っても何をしても可愛いです。
Posted by: 晶子 | 2006年6月21日 06:39
ちーさん
働きながら子供を育てるって、ほんとうにたいへんなものがありますよね。
せがれは義母がみてくれたのですが、下の子は他人に預けての子育てでした。
いろいろな人の手を借りてやっと子育て完了だったのだな…としみじみ思います。
Posted by: 晶子 | 2006年6月21日 06:45
こちらにははじめて来させていただきました。長野のアイスクリーム屋の娘で、加藤先生にもお世話になっています。
晶子さんの文章と自分の母親のことが重なりました。うちもずっと年中無休の自営業をしており、幼い私と弟は2年間くらい保育園から帰った後も夜、義母のところでお世話になり、迎えにくるのは夜中でした。子供のこと、仕事のことで目いっぱい。でも、やっぱり自分の楽しみももちたい。ちょっとでも自分の時間をとろうとすると周りからいろいろ言われ、葛藤があったようです。今自分が子供を産んでみて、母になってやっとわかることがありますね。まだまだ母親半人前ですけど。クリリンさんの一文、「女が長生きなのは、子育てが終わった後にもう一花咲かせなさい・・・という神様からのプレゼントなのよ。」ってステキな言葉ですね。みんな葛藤しながら頑張ってるんですよね。とても考えさせられました。
Posted by: アイス屋ひとみ | 2006年6月22日 12:05
ひとみさん
はじめまして!コメントありがとうございました。
私はせがれが小さい頃、熱を出してひきつけを起こしたのに、それでも職場を休めず、義母に泣かれてしまったことがあります。
一番泣きたいのは私でしたが、どうしても仕事を抜けられず、辛い思いをしました。
でもいろいろな葛藤を抱えながらも皆さん一生懸命に子育てをしている…母は強し!です。
Posted by: 晶子 | 2006年6月22日 12:29